遺品整理は誰がやる?状況別で解説します!

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遺品整理は誰がやる?状況別で解説します!

遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための大切なプロセスです。

しかし、誰に相談すればいいのか、どこから手をつければいいのか、戸惑う方も少なくないでしょう。
本記事では、遺品整理の責任者や時期、具体的な手順、専門会社への依頼するメリットなどを、状況別に解説します。

□遺品整理は誰がやるべき?

遺品整理は、法律で定められた相続人が行うのが一般的です。

しかし、遺言書の内容や相続放棄など、状況によって責任者は変わります。

1:法定相続人

法定相続人とは、故人の財産を相続する権利がある人のことで、該当者は故人の配偶者と血族です。
遺品の所有権は、故人が死亡した時点で法定相続人が受け継ぎます。
したがって、遺品整理も法定相続人の主導でおこなわれるのが一般的です。

故人の配偶者は必ず法定相続人になりますが、法律上の婚姻が条件なので、元配偶者や事実婚の場合は該当しません。

2:遺言相続による相続人

遺言書がある場合は、遺言書で指定された人が相続人となります。

ただし、遺言書による相続人のなかに法定相続人が含まれていなくても、法定相続人は「遺留分」と呼ばれる遺産の一部を継ぐことが可能です。
遺産の分配も遺言に従って進めるため、遺品整理の際には、必ず遺言書の有無を確認してください。

3:相続放棄する場合は行政

相続放棄とは、相続人が相続の権利や義務の一切を拒否することです。
相続放棄をした人は遺品整理ができなくなり、次順位の相続人に託されることになります。
相続人が全員相続放棄をした場合は、相続財産管理人を家庭裁判所で選任しなくてはいけません。
相続財産管理人とは、遺産を管理し、相続財産の清算を実行する人です。

相続財産管理人に遺産を引き渡すと、相続放棄した人が遺品整理をしなくてもよくなります。
相続放棄をする際の遺品整理は、財産の管理義務などの知っておくべき点が多々あるのです。
相続放棄を検討されている人は、詳細を調べてから判断しましょう。

□遺品整理はいつ始める?

遺品整理の適切な時期は、賃貸物件の契約期限、法要、諸手続き完了後など、状況によって異なります。
それぞれの状況に合わせて、無理のないスケジュールを立てましょう。

1:賃貸物件の契約期限までに行う

故人が賃貸物件に住んでいた場合、賃貸借契約はそのまま効力を持ち続けるので家賃が発生します。
そのため契約期間などを確認し、賃貸借契約の期限までに遺品整理を行う必要があります。

2:法要のタイミングで行う

四十九日などの法要のタイミングで遺品整理を行うケースも一般的です。
四十九日で忌明けとなり、魂があの世へ行くという区切りになります。
また、親族が集まる機会でもあるため、相続人が一同に会して遺品整理について話し合う機会を持てるでしょう。

3:諸手続きが完了した後に行う

家族が亡くなると、遺族はさまざまな手続きが必要となります。
死亡届の提出、電気やガスなどの停止、年金、保険の手続き、銀行口座の解約などが完了してはじめて、遺品整理に手を付けることができるでしょう。

4:遺族の気持ちが整理がついてから行う

持ち家であり急ぐ理由がない場合には、遺族の気持ちが落ち着いたタイミングで行うこともできます。
気持ちが落ち着かない中で整理に着手しても、片付けが進められないということもあります。

ただし、先延ばしにしているといつまでも片付かないため、おおよその時期の目安を考えることをおすすめします。

□遺品整理をスムーズに進めるために

遺品整理をスムーズに進めるためには、遺言書の確認、相続人の特定、財産確認、形見の選定など、事前に準備しておくべきことがあります。
また、遺品整理の内容や手順、専門業者への依頼方法についても解説します。

1:準備

遺品整理をスムーズに進めるためには、以下の準備が重要です。

・遺言書の有無の確認
・相続人の特定
・相続の対象となる財産の確認
・形見の選定

遺言書や相続の対象となる権利書・預金通帳・印鑑、形見については遺品の中に保管されている場合もあるので、確認が必要です。

2:具体的な内容

遺品整理で行うべき項目は以下のとおりです。

・遺品の仕分け
・不用品の処分
・遺品の買取依頼
・家の掃除
・車の処分または譲渡手続き
・家や土地の名義変更
・相続税の申告

遺品の仕分けや不用品の処分については、残すもの・売却するもの・廃棄するものに分けましょう。
廃棄するものは家庭ごみか別途手続きが必要なものに分けます。

3:自分で行う場合

まずはスケジュールを決め、遺品を貴重品、売却、形見、廃棄に分類しましょう。
遺品をそれぞれ分類する際は、テープや貼り紙で番号を付けて仕分けるとスムーズにできるでしょう。

4:専門会社に依頼する場合

自分で遺品整理ができない場合は遺品整理の専門会社に依頼することもできます。

専門会社に依頼するメリットは以下の通りです。

・時間を節約できる
・ストレスを軽減できる
・力仕事をしなくて済む
・遺品を探してもらえる
・わからないことを相談できる
・人形などの供養を依頼できる
・査定や買取も頼める

□まとめ

遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための大切なプロセスです。
法定相続人、遺言相続人、相続放棄など、状況に応じて責任者が変わることを理解しておくことが大切です。
また、遺品整理の適切な時期は、賃貸物件の契約期限、法要、諸手続き完了後など、状況によって異なります。
それぞれの状況に合わせて、無理のないスケジュールを立てましょう。

本記事を参考に、状況に合わせて適切な方法を選び、負担を軽減しながら、故人との別れを乗り越えていきましょう。

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